この風呂敷は、40数年前にある人が配った記念品。
仲盛清さんが上京したことを記念して作った風呂敷。
人頭税が終わって納税が物納から現金納税となった頃、竹富島の人々はお金を持ってなかった。
仲盛の清さんは、島民から豆やら織ったミンサーの帯などを預かって石垣島へ持ち寄りお金に換えるという仲買業をやっていた。
あちょうろーとは、仲買などの商売人のことを言うらしい。
1965年というとけっこう最近で上京がそれほど難しくない頃だったが、この頃の清氏は、80代になっており、竹富島から東京へ来れたことがよほどうれしかったのだろう。
わざわざ名入れの風呂敷を配ったりすることに当時の人にとっての上京の価値が読み取れる。
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