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2014/10/24

島の歴史に精通していた阿佐伊氏の死

9/28日曜日、自由が丘の沖縄料理店、在京の竹富島出身者愛好者の親睦定例会に出席した。ゲスト参加したてぃーどん3世で近く結婚式を挙げる若いカップルにみんなで祝杯をあげた。

そして長く東京竹富郷友会で活動をしていた阿佐伊孫良氏の訃報が伝えられた。
阿佐伊孫良氏は、竹富島、西集落の屋号アサイヤの三男。
明治時代以前の人頭税時代に島に駐留した与儀与人(よぎよんちゅ)の子孫。
東京竹富郷友会の大功労者だった。
学生時代に上京し東京に居ながらもつねに竹富を想い活動していた。
昭和50年頃の阿佐伊孫良氏。八重山に関する雑誌等で若いころから執筆をしていた。

私が祖父のことや曾祖父について尋ねると「この本を読むといいさー」とすすめられた。
この本は、阿佐伊氏が竹富島の近代昔の農具をはじめとした生活品などを蒐集した上勢頭(うえせど)亨氏が保存していた公文書などを現代文に書いたもの。
今年(2014)、2月に竹富島の阿佐伊氏を訪ねたときは元気だった。それが私が見た最後の姿となった。このときすでにガンの病にあった。
他のてぃーどんの人と断然違うのは竹富について絶対にゆずらない人だったこと。
多くの文献に触れ、竹富のあった姿をきちんと伝えるための人生だった。ご冥福をお祈りいたします。